【S23使用構築】進撃のKyogre【最終141位/R2008】
初めまして、ボーアと申します。ファイヤァァー!!
…言うてますけども、S23で使用した禁止伝説は水タイプのカイオーガでした。
剣盾S9からガチ対戦に参入し、この度ついに念願のレート2000を達成することが出来たので、記念として構築記事を書かせていただこうと思います。
構築経緯
- 禁止伝説枠として、使用率上位のザシアン、サンダー、ランドロス等を上からバグレベルの火力でワンパンできるスカーフカイオーガを採用。
- カイオーガ軸の構築に対して、相手は雨潮吹きの圧力からカイオーガに有利なポケモンを先発に投げてくる傾向が強いことに気づく。
そこで、こちらはカイオーガを初手から投げるのではなく、蜻蛉返り、ボルトチェンジ等で対面を操作するなかでカイオーガの潮吹きが受からない盤面を作り出す動きが強力だと考えた。
とんボル要員として、高いクッション性能を誇るHBゴツメサンダーと、自身もサイクル破壊を狙える鉢巻ランドロスを採用。 - カイオーガ対策として環境に多く存在するゴリランダー、ナットレイ、ウオノラゴン等への対策として、これらのポケモンを逆に起点にできる鉄壁ナットレイを採用。
- ここまでの4体では黒バドレックス(特に襷)が重かったため、タイプ上黒バドレックスに有利で、砂による襷潰し&馬鹿力による対面操作を行える脱出パックバンギラスを採用。
- 鉢巻ランドロスだけでは受けループへの対策として心許ないのと、構築全体でトリトドンをはじめとする貯水勢がきつかったため、これらの対策としてエナジーボールを持ったカプ・テテフを採用し、構築が完成した。
コンセプト
個体解説
※採用順
カイオーガ@拘りスカーフ
特性:雨降らし
性格:臆病
実数値:175-x-111(4)-202(252)-160-156(252+)
技構成:潮吹き 波乗り 雷 冷凍ビーム
本構築の絶対的エース。通称キョグレ。
シーズン序盤は眼鏡型の考察をしていたが、(おそらく自分のプレイングの問題で)ザシアンや黒バドに上から殴られてそのまま負けるという展開が相次ぎ、スパボ9からマスボまで上がるのに30戦以上要したため断念。
マスボ昇格後は一貫してスカーフ型を使用していたが、何より環境トップのザシアンを上から潮吹きでワンパンできるという安心感が凄まじかった。
終盤に色ザシアンが配布されたことも、このキョグレが環境に刺さった要因の1つだと考えている。
注意点として、貯水ポケモンのいる構築にはキョグレを選出しない方が構築全体として立ち回りやすくなる。
スカーフ・襷・貯水のケアさえ怠らなければ、基本的に上から潮吹き連打しているだけで勝ててしまう最強のポケモン。
サンダー@ゴツゴツメット
特性:静電気
性格:図太い
実数値:197(252)-x-150(252+)-145-111(4)-120
技構成:ボルトチェンジ 暴風 熱風 羽休め
対面操作要員その1。
ザシアン、ウーラオス等の物理アタッカーに対して雑に投げて、ゴツメによる削り&静電気チャンスを狙いつつボルチェンで有利盤面を作る。
対面操作が主な役割であることから、暴風で自ら突破しに行く場面はそれほど多くなく、暴風外しによる運負けはそこまで気にならなかった。
ランドロス@拘り鉢巻
特性:威嚇
性格:意地っ張り
実数値:195(244)-209(196+)-114(28)-x-101(4)-116(36)
技構成:地震 岩雪崩 馬鹿力 蜻蛉返り
対面操作要員その2。兼受け崩し枠。
蜻蛉返りでエースのカイオーガにつなぐ役割に加え、耐久型一点読みで突っ込んで来る不届き者のザシアンや、後出しされるウオノラゴンなど、多くのポケモンを鉢巻地震で分からせていた。
対受けループで本構築に必ずと言っていいほど選出されるラッキーも基本的に馬鹿力で処理が可能。
最終日、初手ランドラッキー対面で交代読み蜻蛉打ったらヤンキー居座りから身代わり小さくなるで負けたの、今考えても納得できねえ…
安定行動は大事。
ナットレイ@食べ残し
特性:鉄の棘
性格:呑気
実数値:181(252)-114-201(252+)-x-137(4)-22 ※最遅個体
技構成:ジャイロボール ボディプレス 鉄壁 宿り木の種
カイオーガ対策への対策。
ゴリランダー、ナットレイ、ウオノラゴン対面で鉄壁を積み、起点にされることを嫌って相手が引いてくるところに宿り木や高火力のボディプレスが突き刺さる。
オーガ軸できつめなガブリアスについても、現環境では炎の牙採用がほぼいないということで、若干ヤンキーではあるが突っ張って鉄壁の起点にしていた。
終盤、鉄壁ナットレイミラーが数回あったので、S個体値を少し上げようかとも思ったが、厳選が面倒だったので見送り。
バンギラス@脱出パック
特性:砂起こし
性格:意地っ張り
実数値:207(252)-198(204+)-130-103-120-88(52)
技構成:ロックブラスト 嚙み砕く 馬鹿力 バークアウト
主に黒バドレックス軸に対してサイクルを有利に回す要員。
対黒バド軸では初手から出すのではなく、黒バドに対して後投げすることで、砂により確実に黒バドの襷を潰す。
その後、当方タイプ相性を存じ上げないため、黒バドに対して馬鹿力を選択。
すると、何故か相手の交代際に馬鹿力が突き刺さるとともに脱出パックが発動し、裏から出てくるスカーフカイオーガや鉢巻ランドロスの一貫が出来ている。
なお、4つ目の技は最終日前日まで電磁波にしていたが、最終日に身代わり黒バドケアでバークアウトに変更。最終日黒バドと全く当たらなかったので結果的に1回も打たなかった。
カプ・テテフ@突撃チョッキ
特性:サイコメイカー
性格:控えめ
実数値:177(252)-x-95-200(252+)-136(4)-115
技構成:サイコキネシス サイコショック 10万ボルト エナジーボール
最終日に急遽投入して大活躍したポケモン。
最終日前日まで、この枠はダイナ入り受けループ&トリトドンに強い枠として、エナジーボールを持った眼鏡ゴチルゼルを採用していた。
しかし、環境は回り、ダイナは全員眼鏡流星群を打ってくるし、トドンは全員綺麗な抜け殻を持っているということで、ゴチルの刺さりが著しく悪くなったため解雇。
代役として採用したテテフはダイナの眼鏡流星群の一貫を切ってフィールドサイキネでワンパンしたり、エナジーボールを考慮していないトドン入りを蹂躙したりと、期待以上の活躍ぶりだった。
その他技構成について、受けループにおける物理受け・特殊受けの両方を1体でふんわり見れるよう、サイキネ・ショック両採用。10万ボルトはエアームドやテッカグヤ意識で採用。
調整については、Hを落としてSを無振りサンダー抜きまで振ることも考えたが、ダイナの眼鏡ヘド爆が乱数になってしまうのでHCぶっぱ。
対戦での活躍のみならず、構築全体のビジュアル強化にも大きく貢献してくれた。
結果
TNボーア S23シングル 最終141位(R2008)
おわりに
今期の構築は並び・使用感とも個人的にかなり気に入っており、ルビサファキッズとして、カイオーガと共に自身初のレート2000を達成できたことは非常に感慨深いです。
また、終盤に有名強者と言われる方々と多くマッチング出来たこともいい経験になりました。
一方、反省点としては、構築負けというよりも自身のプレミで落とした試合が少なからずあったので、今後は1つ1つのプレイングへの理由付けを心掛けたいと思います。
S24からは竜王戦環境再来ということで、今期ほどガッツリ潜る予定は今のところないですが、もしまたモチベーションに火が付いた暁には、2度目のレート2000、ひいては最終2桁を目指して頑張ります!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
Special thanks
・色個体たくさん貸してくれたキニマP
・Discordで夜な夜な構築相談乗ってくれたみんな